ぎっくり腰

ぎっくり腰は、突然襲ってくる、かなり痛みの強い症状です。
この症状は、筋肉が固まっている時に動くと、筋肉が突然の動きについていけずに強い緊張を起こし、 炎症が起きて痛みが出るという症状です。

ぎっくり腰はどんな時におこるか
ぎっくり腰は長時間同じ姿勢でいることによって起こりやすくなります。例えば寝ている時は 体の動きはないため、全身の筋肉は固くなっていきます(これを最低限にするために寝ている時に自然と寝返りをします)。 なので寝起きは体中が固くなっています。その状態で顔を洗おうとして、前屈みになったりすると 突然の動きについていけず、『ギクッ!』となり、炎症を起こしてぎっくり腰になるのです。他にもこんな時に起こりやすいと言われています。
・物を持ち上げようと屈んだ時
・車から降りようとした時
・くしゃみをした時
・高い場所の物を取ろうとした時
・寝起きで起き上がる時
・イスから立ち上がる時 等々・・・
本当にふとした事で起こってしまいます。腰に負担が多い状態では、よりぎっくり腰になりやすいので、 普段からのケアが重要です。
ぎっくり腰になったら
ぎっくり腰はなったばかりの時の対処が大事です。放っておくと後々も慢性的な腰痛になる場合が多いです。炎症が起きたばかりの急性期は、動かなくてもジクジクと痛みが出て、熱を持った状態です。まずは安静にしてください。仕事をしたり、 動いたりすると炎症と痛みが強くなり、治りが遅くなります。
急性期は、まずしっかりと患部を冷やして炎症を抑えます。氷水をビニール袋に入れたものに、タオルを一枚上から巻いたものを患部に当てて冷やします。 10分ほど当てて、10分休んで、また10分冷やして・・・と、 ぎっくり腰になってすぐの急性期は、1時間程度繰り返してください。
ぎっくり腰の程度によって違いますが24時間〜36時間で炎症は収まります。炎症が収まれば温めた方が治りは早くなります。
ぎっくり腰のアプローチ
ぎっくり腰も軽い症状から重い症状まであります。何かにつかまりながらでも、一人で歩ける状態の方は対応させていただけますが、 一人で歩けない、寝返りも出来ない、寝た状態から全く動けない状態の方は当院ではお受け出来ません。 まずは炎症が収まって、ある程度動けるようになるまでは安静にしてください。
ぎっくり腰のアプローチですが、患部を直接押さえると痛みも強く出ますし、炎症もひどくなるので、まずは患部周辺の筋肉の 緊張を取っていきます。患部周辺の筋肉の緊張が取れてくると患部の負担が少なくなり、痛みが少しずつ軽減されます。 痛みが取れてきたら、負担の少ない方法でゆっくりと患部を動かしていき、関節に動きを付けていきます。 痛みは多少残りますが、日常生活に支障がない程度に動けるようにする為の施術を行います。
ぎっくり腰は痛みが強く、1度の施術で完璧に痛みを取る事は難しい場合が多いですが、症状・状態によって、 その場で軽減する人もいれば、2、3日〜1週間程度で少しずつ改善していきます。
