椎間板ヘルニア

背骨は24個の連なった骨で出来ていますが、背骨と背骨の間には、椎間板という背骨にかかる負担や衝撃を吸収する組織があります。
椎間板ヘルニアとは、その椎間板の外側が破れ、中の組織が飛び出している状態のことを言います。この飛び出した 椎間板が、背骨から出る神経を圧迫すると腰や足にしびれや痛みが出るのです。
(椎間板ヘルニアがあっても圧迫を起こしていなければ、しびれ等の症状は出ません)
どんな人がなりやすい?
@腰に負担の多い方腰に力を入れて物を持つ方や、中腰の姿勢が多い等、腰を曲げることが多い方は 椎間板が背骨に圧迫され、ヘルニアが起きやすくなります。
A睡眠不足の方
椎間板は80%が水分の組織で、その水分があるおかげで弾力性を保てているのですが、水分は睡眠時にしか 補充されない為、睡眠時間が短い方はそれだけ椎間板自体に負担が増えてきます。
(朝は身長が高くなると言われるのは、椎間板に水分が補充されて、膨らむためです)
また、椎間板は年齢とともに水分が少なくなり、弾力性を失い固くなっていきます。 その分背骨に負担がかかりやすくはなりますが、あまりにも固くなると椎間板が破れにくくなるので、ヘルニアになる可能性が減ります。
椎間板ヘルニアになったら
ヘルニアは安静にしていれば半年程度で無くなります。椎間板から出たヘルニアを、体が異物が紛れ込んだと思い、 除去してくれるのです。しかし安静にしていれば確かに無くなりますが、仕事を休めない等、なかなか安静にといっても難しく、 ヘルニアの辛い痛みに長い間悩まれている方も多いと思います。 だからといって手術してヘルニアを除去するのは個人的にはお勧めしません。 足腰が相当痛くて辛いという方は仕方ないかもしれませんが、ヘルニアは手術で取り除いても再発する可能性が高いのです。手術では、飛び出しているヘルニアを切除するという方法をとりますが、椎間板を圧迫している背骨のゆがみを 改善しなければ結局またヘルニアが出来てしまいます。
カイロプラクティックでヘルニアを無くす事は出来ませんが、回復を早める事は出来ます。そして、 回復した後は、手術してヘルニアを無くすよりも再発率はかなり下がります。
当院のアプローチ
ヘルニアがある場合は患部以外の所から、筋肉をゆるめていきます。患部をグイグイ強く押すようなことはしません。 ヘルニアの症状が出ると足腰のしびれ(神経痛)が出る事があるので、そちらも筋肉が緊張している場合、しっかり筋肉をゆるめていきます。 そして患部ですが、直接ヘルニアのある部分を触ると痛みやしびれが出る場合が多いので、 患部周りの筋肉をゆるめて、間接的に負担を取り除いていきます。ある程度筋肉をゆるめたら、アクティベーターという器具を使って関節や神経に対するアプローチを行い、 患部に負担を与えている関連した部位の矯正もしていきます。
